プレスコット校で過ごす最後の日を迎えました。プレミアムフライデイの金曜日です。
昨日のフェアーウェルパーティの余韻を残しながら、晴れやかな表情で生徒たちは登校しました。TO君1日で無事に復帰し「もう大丈夫です」と笑顔で答えてくれています。そして、KT君やOS君が「あっという間に過ぎた」と感想を漏らしています。最後の週は怒涛のように過ぎたという感覚を生徒とともに共有しています。だからこそ今日がとても貴重な1日になりました。落ち着いて最後のプレスコット校での活動を過ごす事ができました。
本日の1枚目は、午前中のESL授業終了後、昨日来のMissionとして秘密裏に進めてきたジェーン先生へのプレゼント贈呈後の集合写真からです。プレゼントをリーダーのST君から渡した際、ジェーン先生は本当に喜んで下さいました。
「素晴らしい贈り物をありがとう。本当にみんな良い生徒だった。とても教えていて面白かった」とコメントをいただきました。
オプションとして、私からも個人的にサンキューカードをプレゼントしました。
日本人のファーストネームは、親が意味を込めて名付けていることにESLの時間に興味を持っていらっしゃたので「慈恵人」と書いて送らせていただきました。左はコーディネーターのクリスティン先生に贈ったものです。
やり残したことを一つ一つ実行していく、そんな1日をそれでは報告いたします。
先ずは、午前中の生徒たちの様子から。
日誌を読んでいるときに、KT君のダイアリーの裏表紙に、
「いつでも微笑みを Keep smiling 」と書いてあるのに気付きました。
友達たくさん作りましたね。次年度の生徒たちは是非参考にして下さい。
アボリジニーの人々に伝わる伝説(レジェンド)について、生徒に登場する動物を書かせて、なぜカンガルーのパッチ(おなかの袋)が付いたかという伝説の説明を受けました。その後、日本の昔話や言い伝えについて、英語で説明するという授業です。
ダイバーシティー(多様性)について、日本文化の特徴や他の文化との違いを求めれると、生徒はなかなか答えるのに難儀していました。この問いはとても難しい問いだと思います。今後も学習していきましょうね。日本のアイデンティティとは何ぞや?!
休み時間に、昨日休んでしまったTO君に修了証が、ジェーン先生から授与されました。
スペルが誤っていた「修了証」の訂正版をしっかり受け取るSUさん。
大きいイチゴ!ファミリーは毎日、ランチとスナックと果物を作ってくれましたね。
本題と少々離れますが、スタッフルームです。教職員が仕事の机を離れて、ゆったりとコミュニケーションをとる部屋がこれまで訪問してきた全ての学校にありました。日本に少ないのはなぜでしょうか?うらやましい限りです。
ちゃっかり、本校の最新パンフレットをスタッフルームの机の上に置いて広報活動を先週頭よりしてきました。行くたびに、パンフットが動いているので、プレスコットのスタッフも見てくれています。英語版があれば良いですね。
アドバンスコースの生徒たちを鍛えた高校生のエリア。
HKさんは午前中の体育でアーチェリーの授業を受けていました。私も参加してみたかった!
昼休みに思いがけず良い機会に生徒たちは恵まれました。
来週の月曜日からブックウィークが始まるということで、図書館の閲覧室が児童書~中学生前半を対象とした新品の本の売り場となりました。
学校で販売し、売り上げの30%を学校がマージンとして得て、新書を買いたすための基金にするというシステムです。来週の月曜日から始まるということでしたが、工学院の生徒たちは特別に購入させてもらえるようにお願いし、実現しました。
クラスルームインテグレーションの様子です。
SK君もスクールバディーとKT君に促されレセスタイムから今日は現地の授業に参加。「担当の先生はわかっている?」と聴くと、「大丈夫、大丈夫」とスクールバディー(笑)少し不安げなSK君。
2人が参加したのは、技術の授業でした。ランチ後の授業は体育だったようです。撮影できませんでしたが、額に汗をして2人は図書館に戻ってきました。元気さなら負けない、すがすがしい表情でした。
どのような状況下でも、最善を尽くし、やりきったRMさん。真剣な授業も、にぎやかな授業も自分のポリシーを大切に頑張りました。
脱力感が…ともらすMT君。いつも多弁な彼も今日はお疲れ気味。残り僅か頑張れ!
HY君はESLをリードしていました。変化にしっかり適応してたくましく切り拓きましたね。日本のことについてプレゼンの準備をする2人です。
いかにもやんちゃな生徒の隣にHA君、苦笑い。
RSさん、余裕ができてきたみたいですね。2週間、1人でスクールバディーにくっつき、単身で現地授業に参加できました。自分の中にある"勇気"に気付いたのではないでしょうか。自信になりましたね。
パブリックバスで2週間登下校できたHO君、公式戦に遅刻してきた彼はもうここにはいません。いつも笑顔の相棒SO君とともに本当によく頑張りました。
プレスコット校の生徒の笑顔に負けない、素敵な笑顔で駆け抜けたSUさん。
パソコンなら負けないぞTO君。言葉より行動で現地に飛び込んでいったRS君。
「くらいついていくぞ」リーダーSO君。
最後にESLの教室を生徒たちと清掃し、「立つ鳥跡を濁さず」“使う前より綺麗に”戻して、生徒たちはめいめい帰っていきました。簡単なコメントでは伝えきれませんが生徒たちは一人一人みんな本当によく頑張りました。生徒たちにあっぱれです!!
伝えたい気持ちを、言葉と行動で週末にしっかりホストファミリーに伝えてくださいね。帰国したら、おいしいものを食べさせてもらってください。
ジェーン先生に「いろいろ助けてくれて本当にありがとう」と先に言われてしまいましたが「いやいや、それは私のセリフです」と言いつつ、「いい仕事ができたね」と固い握手を交わし、プレスコット校を後にしました。
追加
最後の週末を生徒たちは、フォストファミリーと過ごします。
2つのミッションが生徒に課されています。月曜日の最後に何が見れるのか…。
① サンキューレターをしっかり渡し、思いを伝える事。☞ Must
② 『花は咲く』を家族と収録すること。☞ 挑戦
※帰国に向けての注意事項をしっかり確認することも忘れずに!
最後に…フェアーウェルパーティの最後に挨拶させてもらった、「スピーチ原稿」(日本語)を掲載します。中学英語で十分、日常のコミュニケーションはいけます。後は思いを伝える気持ちと言葉、そして、わかりやすい行動が海外ではとても大切です。日本代表中学生アンバサダーとして、みんな最後の週末頑張ってください。
「学校、生徒の親、日本(少し大げさですか?)を代表して、偉大なサポートをして下 さった多くの方々に“ありがとう”を私は、言わねばなりません。どうか、私に、その時間を下さい。
1つ目。私は心の底からフォストファミリーに感謝しています。このホームステイプロジェクトは、フォストファミリーによって支えられているからです。生徒たちはたくさんの困難を皆さんに与えたと思います。まさか部屋に閉じこもって出てこない生徒はいませんでしたよね(笑いが起こる)。実際、日本では日常生活で英語でコミュニケーションをとる機会がほとんどありません。生徒や私は時々、宇宙を泳いでいるような気持になりました(笑いが起こる)。しかし、フォストファミリーはいつも生徒を助けてくれました。結果として、私は日本では見たことない素晴らしい生徒たちの笑顔をたくさん見ることができました。本当にありがとうございました(会場から大きな拍手)。
2つ目。ありがとう、ジェーン。あなたはいつも上手に生徒たちに英語を教えてくれました。生徒は本当にあなたの授業を楽しんでいましたよ。そして、あなたは私たち日本のグループを、あなたができる力の限りで、サポートしてくれました。ありがとう。本当に感謝しています。(会場から大きな拍手)
最後に、ありがとう、クルスティン(校長、コーディネーター)。私たちの学校を受け入れ、このプロジェクトをオーガナイズして下さいました。
プレスコット校は素晴らしい学校です。教職員、生徒はとても親切で、私たちが困っているときはいつも助けてくれました。クリスティン、そして、全てのスタッフの皆さんに感謝します(会場から大きな拍手)。
"今を生きる"
このプロジェクトを通して、生徒は必ず自立に向かい、自らの人生を前進させていきます。サポートいただいた皆さん、本当に、本当にありがとうございました。以上です。(会場から大きな拍手)」